たまには科学的なことも考えます。
世の中では地球温暖化について二酸化炭素が悪者ということになっています。 ところで皆さん大気中の二酸化炭素濃度どれくらいか知ってますか? 手元の資料(気象科学事典:東京書籍)によると0.035%で非常に安定しているそうです。 たとえば酸素は20%ですからざっと500分の1です。 大気中にこの程度しかない二酸化炭素が大気の温度に支配的な影響を及ぼすものでしょうか? 私にはそうは思えません。大気中にあるガスで温室効果があるとされているのは水蒸気と二酸化炭素ですが、地球温暖化を扱った本の中には温度に対する影響は水蒸気によるところが大きく、二酸化炭素の影響は限定的であるとしているものがあります。 大気中の水蒸気は0.1-5%(前出の資料より)ほどで二酸化炭素3-15倍ほどもあり、変動しています。どちらに強く影響されているは自明に思えます。 ではなぜ世間では二酸化炭素を悪者にするのか、それは二酸化炭素濃度と気温の上昇に強い相関関係があるからにほかなりません。 しかしこの事実は因果関係が逆で、気温が上昇したから生命活動が活発になり二酸化炭素濃度があがったと見た方が合理的だそうです。 水蒸気が問題視されないのは、実は温度との関係がまだつかめていないからです。 水は変化します。水蒸気のときと、雲となっているとき、雪や氷のとき、川や海にあるとき、おのおの影響が変わります。非常に関係が複雑で何かの量が増えると気温がこうなるといった単純な話ができないので、話題にできないのが本当のところだと思います。 報道されていませんが、アメリカが京都議定書に反対しているのは実はこのあたりに論拠があります。 だからといって私は別にCO2を野放図に出せばよいと主張するわけではありません。 CO2排出量削減とはすなわち化石燃料の節約です。資源エネルギーの観点から、また大気汚染の問題からも化石燃料の消費削減であれば賛成です。 ただ、先日石油会社が発生したCO2を地中に埋めることでCO2排出量を減らそうとしているとの報道がありました。これはかなり意味のないことに思えます。 日本でCO2の問題が大きく取り上げられるのは国民性もありますが、そのことで儲かる人がいて、その人たちが世論に働きかけ影響を及ぼしているということも念頭に置くべきです。 それは、ブッシュが兵器会社影響で戦争をしたがる構図とあまり変わりません。 一見良いことで、そうするのが当たり前に思えることも自分で調べると結構違う結論を得るものだと感じます。
by boss_okubo
| 2006-02-14 22:11
| サイエンス
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